「かっとなった」の正体——精神構造が教えてくれること

2026年5月25日夜、読売ジャイアンツ監督・阿部慎之助氏が、自宅で18歳の長女に暴行を加えたとして現行犯逮捕された。翌朝、阿部氏は球団オーナーに辞任を申し入れ、受理された。

報道では、長女の手紙に「殴る蹴るはなかった」「父とはすでに仲直りをしている」と書かれていたという。それでも事態は止まらなかった。

この出来事を見て、私は「かっとなる」という現象について考えさせられた。

もちろん、外部から見える情報だけで、本人の内面や家庭の全てを断定することはできない。

ただ、内海式精神根本療法では、怒りや対人衝突を、単なる性格の問題ではなく、先祖代々から受け継がれてきた“精神構造のパターン”として捉える視点がある。

私は以前、この考え方がよく分からなかった。

なぜなら、自分は被害者だと思っていたからだ。

実際に、私は家族から暴力を受けた経験がある。苦しかったし、怖かった。ずっと、「自分は傷つけられた側だ」と思って生きてきた。

ところが内海式のセッションを受け続ける中で、少しずつ見えてきたものがあった。

私は、大人になってからも、傷つく状況や関係性を、無意識に繰り返していた。

相手は違う。状況も違う。

それでも、なぜか似た痛みになる。

これを認めるのに、3年かかった。

被害を受けた事実は消えない。

同時に、自分もまた、パターンの中にいた。

この二つを同時に見ることは、とても苦しかった。

けれど、その苦しさを通った時、人は少しだけ自由になるのかもしれないと、今は感じている。

今回の件を見て、「なぜあんなことをしたのか」と感じた人は多いと思う。

同時に、「なぜあんなことをされたのだろうか」と感じた人も多いと思う。

私も最初はそう思った。

でも今は、別の問いが浮かぶ。

あの瞬間、本人も気づかないまま、何が発動していたのだろう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次